宣材写真・アーティスト写真の
レタッチはどこまで必要か
プロが解説する自然な仕上げの基準

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宣材写真・アーティスト写真の<br>レタッチはどこまで必要か<br>プロが解説する自然な仕上げの基準

宣材写真やアーティスト写真(アー写)のレタッチを依頼する際、「どこまで加工すべきか」という判断に迷う方は少なくありません。
芸能事務所のマネージャー、制作会社のディレクター、フォトグラファーの方々から「加工しすぎると不自然になるのでは」「でも印象は良くしたい」という声をよく耳にします。
この記事では、人物写真レタッチに20年携わってきた立場から、宣材写真・アーティスト写真における適切なレタッチの範囲と、プロフェッショナルな仕上がりを実現するためのポイントを解説します。

この記事を読んでほしいのはこんな人
  • 芸能事務所でタレントの宣材写真を管理している方
  • 制作会社でキャスティング資料を作成している方
  • 宣材写真のレタッチをどこまで依頼すべきか迷っている方
  • タレントの「その人らしさ」を保ちながら印象を良くしたい方
  • 宣材写真のレタッチを行うフォトグラファー
  • レタッチの適切な基準を知りたい方

東京レタッチは、芸能人・エンターテインメント業界に特化したプロ品質の画像修正サービスです。
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宣材写真とアーティスト写真の違い
レタッチの考え方が変わる理由

まず、宣材写真とアーティスト写真(アー写)の違いを整理します。この2つは用途が異なるため、レタッチのアプローチも変わります。

宣材写真とは

宣材写真は、オーディションやキャスティングの選考資料として使用される写真です。「宣伝材料写真」の略称で、被写体の顔立ちやスタイルが正確に分かることが最も重要とされます。
宣材写真の特徴は以下の通りです。

・オーディションや事務所の営業資料として使用される
・実物に近い自然な仕上がりが重視される
・顔の特徴やスタイルが正確に伝わることが最優先
・一般には公開されないことが多い

宣材写真では、実物との乖離がないことが求められます。過度な美肌加工や骨格の変更は、書類審査を通過しても実際に会った時の印象の差につながり、信頼を損なう原因になりかねません。

アーティスト写真(アー写)とは

アーティスト写真は、公式サイトやSNS、プレスリリースなどで一般公開される写真です。タレントやグループのイメージ戦略に沿った、個性的で印象的な表現が可能です。
アーティスト写真の特徴は以下の通りです。

・公式に一般公開される
・アーティストの世界観やコンセプトを表現する
・衣装や背景、演出に自由度が高い
・ブランディングの一部として機能する

事務所やレコード会社の公式サイトに掲載される写真、シングルやアルバムのリリースに合わせて更新される写真は、アーティスト写真に該当します。

レタッチにおける考え方の違い

この2つの違いは、レタッチのアプローチに直接影響します。
宣材写真のレタッチは、「その人らしさ」を保ちながら、撮影時の不要な要素を取り除き、自然な印象を整えることが中心です。実物と異なる印象を作ることは避けるべきとされます。
アーティスト写真のレタッチは、作品としての完成度やブランドイメージに合わせた表現も重要になります。公式サイトやSNSで一般公開されることを前提としているため、ファンの期待に応える高い完成度が求められます。ただし、不自然にならない範囲での調整が基本であることに変わりはありません。

人物写真レタッチに対する誤解
「別人にする」のがプロの仕事ではない

宣材写真やアーティスト写真のレタッチについて、よくある誤解があります。
「レタッチ=別人のように加工する」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、プロフェッショナルなポートレートレタッチの本質はそこにはありません。
撮影された写真には、ほぼ必ず何らかの調整が必要です。撮影時の光の状態、カメラの設定、RAWデータの現像方法によって、見え方は変化します。
レタッチの本来の役割は、撮影された素材を最適な状態に整えること。「その人らしさ」を損なわずに、写真が持つポテンシャルを最大限に引き出すことにあります。
つまり、レタッチは「魔法」ではなく「最適化」です。被写体が本来持っている魅力を、最大限に引き出すための技術といえます。

宣材写真のレタッチで実現できること、やるべきでないこと

実現できること

・肌のトーンを整える
撮影時の照明や環境によって、肌の色味は変化します。自然な範囲で肌のトーンを整え、健康的な印象を保ちます。ただし、質感を失わない程度の調整に留めることが重要です。

・髪の毛を整える
撮影時に乱れた髪の毛や、光の当たり方で目立ってしまった部分を自然に整えます。髪の流れを保ちながら、清潔感のある印象に仕上げます。

・服のシワを目立たなくする
撮影中についた服のシワや折り目を目立たなくします。ただし、完全に消すのではなく、自然な質感を残すことがポイントです。

・複数枚の統一感を作る
事務所の営業資料やプロフィール作成では、複数枚の写真を使用することが一般的です。色味や明るさを揃えることで、資料全体に統一感が生まれ、プロフェッショナルな印象を与えます。

やるべきでないこと

・骨格や顔立ちを大きく変える
レタッチで骨格や顔のパーツを大きく変えることは、技術的には可能です。しかし、宣材写真においては実物との乖離が生じ、後々の問題につながります。

・実物と異なる印象を作る
オーディションやキャスティングで使用される宣材写真は、実際に会った時の印象と一致していることが大切です。過度な加工は、信頼を損なう結果になりかねません。

・過度な美肌加工
肌を滑らかにしすぎると、不自然な「加工しました」感が出てしまいます。肌の質感を残しながら、自然な美しさを引き出すバランスが求められます。

良いレタッチを見分けるポイント

適切なレタッチが施された写真には、いくつかの共通点があります。発注先を選ぶ際、または納品物をチェックする際の参考にしてください。

1. 「加工しました」という感じがない
技術的に高度な作業が施されていても、自然に見えることが最も重要です。見た人が「レタッチされている」と意識しないレベルが理想です。

2. 肌の質感が残っている
過度に滑らかにするのではなく、自然な肌の質感を保ちながら、トーンを整えています。毛穴や肌理が完全に消えていないことを確認してください。

3. 複数枚で品質が安定している
1枚だけが良い仕上がりなのではなく、すべての写真で一定の品質が保たれていることが、プロフェッショナルな仕事の証です。特に大量の写真を扱う場合、品質のバラつきがないかどうかは重要な判断基準になります。

4. 「その人らしさ」が保たれている
写真を見た人が、実際に会った時に「写真と同じ人だ」と感じられること。これが宣材写真における成功の基準といえます。

写真集・公式グッズで培った技術を宣材写真にも

東京レタッチでは、タレント写真集のレタッチ、公式グッズ用の素材制作、公式サイト・SNS用の写真など、高い品質が求められる案件を数多く手がけてきました。
最近はお客様から別の客様へとおすすめ、紹介されることが増えています。
これらの実績を、宣材写真やアーティスト写真のレタッチにも活かしています。高い品質基準を持ちながら、用途に応じた最適な仕上げを提供することが、私たちの強みです。

宣材写真・アーティスト写真における完成プロセス

宣材写真やアーティスト写真は、撮影とレタッチという2つのステップを経て完成します。
撮影で被写体の魅力的な瞬間を捉え、レタッチでその魅力を最良の形に仕上げる。この両方が揃うことで、オーディションや営業活動で効果的に使える写真になります。
どちらか一方だけでは、写真のポテンシャルを最大限に引き出すことはできません。優れた撮影があってこそレタッチが活きますし、適切なレタッチがあってこそ撮影の魅力が伝わります。

ご依頼について

東京レタッチは、法人専門のレタッチサービスです。
タレント写真集、公式グッズ、公式サイト用素材などを中心に、エンターテインメント業界の様々な案件を手がけております。宣材写真・アーティスト写真のレタッチについても、同様の品質基準で対応いたします。
写真集制作やグッズ制作と並行してのご依頼も可能です。まずはお気軽にご相談ください。
※個人の方からのご依頼は承っておりませんので、予めご了承ください。

写真のレタッチ依頼なら
東京レタッチ

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東京レタッチはエンタメ業界に特化した、法⼈向けレタッチサービスです。アイドル・芸能⼈などのポートレートレタッチに豊富な実績あり!
⼈物のレタッチなら、写真修正のプロ集団「東京レタッチ」に お任せください。

この記事を書いた人

玉上義彦

玉上義彦

株式会社bloom

フォトショップ歴20年。ベトナム在住歴8年。
早稲田大学卒業後、カメラマンアシスタント、雑誌編集者を経て、現職。
新規開拓営業、既存顧客対応、レタッチャーの養成およびマネジメント、SNS運用、ウェブコンテンツ制作などを担当。

よくあるご質問

宣材写真とは何ですか?
宣材写真(せんざいしゃしん)とは、「宣伝材料写真」の略称です。オーディションやキャスティングの選考資料として使用される写真です。被写体の顔立ちやスタイルが正確に分かることが重要で、やりすぎたレタッチは禁物です。実物と写真の印象が一致していることが求められます。
アー写とは何ですか?
アーティスト写真の略で、公式サイトやSNS、プレスリリースなどで一般公開される写真です。タレントやグループの個性や世界観、イメージ戦略をファンにアピールする目的があります。
宣材写真とアー写の違いは何ですか?
宣材写真は選考資料として実物との一致が重視され、一般には公開されません。アー写は公式に一般公開され、ブランディングやイメージ表現の自由度が高いことが特徴です。
宣材写真のレタッチで骨格を変えることはできますか?
技術的には可能ですが、宣材写真ではおすすめしていません。実物との乖離が生じ、オーディションや面談の場で「写真と違う」という印象を与えてしまう可能性があります。東京レタッチでは、骨格変更を含む大幅な加工については、用途とリスクを説明した上でご判断いただいています。
アーティスト写真と宣材写真で、レタッチの費用は変わりますか?
基本的な作業内容(肌修正、色調整、髪の毛整えなど)が同じであれば、費用に大きな差はありません。ただし、アーティスト写真で世界観を作り込むための演出的な加工(背景合成、特殊な色調整など)が必要な場合は、追加費用が発生することがあります。
宣材写真で「自然な美肌加工」とはどの程度の修正ですか?
撮影当日の一時的な肌トラブル(ニキビ、クマ、赤みなど)を目立たなくしつつ、肌の質感(毛穴、肌理)は残す程度の修正です。スマートフォンの美肌フィルターのように肌をツルツルにする加工とは異なり、「言われなければレタッチに気づかない」レベルを目指します。