失敗しないレタッチ会社選び
Webサイトに潜む9つの危険信号

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失敗しないレタッチ会社選び<br>Webサイトに潜む9つの危険信号

大切な写真をより美しく仕上げてくれるフォトレタッチ。しかし、依頼先を慎重に選ばないと、「約束した納期に大幅に遅れた」「高額な追加料金を請求された」「連絡が取れなくなった」といったトラブルに巻き込まれる可能性があります。

実は、信頼性に欠ける会社には、Webサイト上に共通する「危険信号」が現れていることが少なくありません。

そこで今回は、依頼を後悔する前にWebサイトで確認できる「避けるべきレタッチ会社」の特徴を、プロの視点から9個のチェックポイントとして解説します。ぜひ契約前の確認にお役立てください。

この記事を読んでほしいのはこんな人
  • 初めてフォトレタッチを外注する方
  • 過去にレタッチ依頼で失敗した経験がある方
  • 信頼できるレタッチ会社の見分け方を知りたい方

東京レタッチは、芸能人・エンターテインメント業界に特化したプロ品質の画像修正サービスです。
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避けるべきレタッチ会社に共通する危険信号
各項目の危険度を★★★(高)、★★☆(中)、★☆☆(低)の3段階で評価しました。

【法人向け&個人向け】レタッチ会社に共通する危険信号

1. 会社の技術力を示す「レタッチサンプル」が掲載されていない
【危険度:★★☆】

レタッチ会社にとって、レタッチサンプルは名刺代わりであり、信用の証です。どのようなジャンル(人物、商品、風景など)を得意とし、どの程度の技術レベルを持っているのかを判断するために、レタッチサンプルのチェックは欠かせません。

もちろん、顧客の案件は機密情報にあたるため、そのままレタッチサンプルとして公開することはできません。しかし、技術力をアピールしたい優良な事業者は、顧客の許可を得た案件や、ストックフォトなどを使用して作成したサンプルを掲載するのが一般的です。

2. 問い合わせ先がメールフォームだけで、電話番号の記載がない
【危険度:★★☆】

連絡手段が極端に限られている事業者は、トラブル時の対応に不安が残ります。緊急の相談や複雑な修正依頼をしたい場合、メールだけでは意思疎通が難しいこともあります。誠実で透明性のある事業者であれば、複数の連絡手段を用意しているのが一般的です。

3. 景品表示法に違反するような誇大広告がある
【危険度:★★★】

「業界No.1」「業界最安値」「国内屈指の技術」といった、客観的な根拠を示すことなく自社の商品やサービスが著しく優れていると見せかける表示は、景品表示法における「優良誤認表示」に該当する可能性があります。

客観的なデータに基づかない、あまりにも都合の良い宣伝文句を多用する事業者は、信頼性に欠け、コンプライアンス意識が欠如している可能性が高いと言えます。

出典:消費者庁「優良誤認とは

【法人向け】特に注意したい危険信号

4. 実績・取引先に具体的社名がなく、抽象的な表現ばかり
【危険度:★★☆】

「大手企業との取引実績多数」といった抽象的な表現には注意が必要です。
BtoBのレタッチサービスでは、機密保持の観点から、顧客の許可なく実績として社名を公開することはできません。中にはレタッチしたこと自体を公にしたくない顧客もいるため、Webサイトに具体的な社名を掲載するハードルが高いという事情もあります。

しかし、そうだとしても優良な事業者であれば、通常は掲載許可を得られた数社の実績を載せているものです。もし一社も具体的な取引先名が掲載されていない場合、顧客との関係性が良好ではない、あるいは実績そのものが乏しく、虚偽または誇張して「実績多数」と謳っている可能性が考えられ、注意が必要です。

5. 法人としての実態を確認できる会社概要ページがない
【危険度:★★★】

ビジネス目的で依頼する場合、契約書や請求書のやり取りには相手が法人格であることが重要です。Webサイトに「会社概要」のページがない、あるいは社名、住所、代表者名といった事業運営の基本情報が明記されていない事業者は論外です。

また、運営元が株式会社や合同会社といった法人格を持たない個人事業主である場合、大量案件や継続案件の依頼は慎重に検討すべきでしょう。

さらに、法人格があっても従業員数(特にレタッチャーの人数)の記載がなければ、その会社の対応力を正確に判断できません。例えば、従業員数が10名未満の会社では、一度に大量の案件を短納期で捌くのは難しいと考えられます。会社の規模感を確認することは、安定した取引が可能かどうかを見極める上で重要なポイントです。

6. 所在地がバーチャルオフィスやシェアオフィスで実態が不明
【危険度:★★★】

Webサイトに記載された住所が「バーチャルオフィス」や「シェアオフィス」である場合、慎重な判断が必要です。それぞれに異なるリスクが存在します。

・バーチャルオフィスの場合
登記上の住所がそこにあるだけで実態はないため、事業の実態が掴みにくく、トラブル発生時に責任の所在が曖昧になるリスクがあります。

・シェアオフィスの場合
不特定多数の人間が出入りする環境のため、機密情報や預けた写真データの漏洩リスクが格段に高まります。

いずれのケースも事業規模がかなり小さいことは間違いなく、大量の案件や継続案件を依頼するにはリソース不足や対応能力の面で不安が残ります。特に機密性の高い画像を扱う法人にとって、物理的な拠点が不明瞭な事業者との取引は、与信や情報セキュリティの観点から大きなリスクとなり得ます。

一方で、個人が記念写真など単発の依頼をする場合は、会社の規模をそれほど気にする必要はないかもしれません。

【個人向け】特に注意したい危険信号

7. 料金体系が不明瞭、または価格設定の根拠が不明
【危険度:★☆☆】

料金の提示方法は、個人向けか法人向けかによって評価が分かれます。

個人が利用する場合は、ある程度の目安となる料金表が欲しいところです。もちろん、フォトレタッチは一枚一枚作業内容が異なるため詳細な料金表の提示は難しいですが、基本的なメニューや価格設定の考え方(例:作業時間に応じた料金、修正箇所に応じた料金など)が全く示されていないと、依頼のハードルが上がります。

一方で、法人が利用する場合は、案件ごとに最適なソリューションを提供するため、個別見積もりが一般的です。画一的な料金表を提示するのではなく、ヒアリングを通じて柔軟に見積もりを出す姿勢のほうが、むしろ信頼できると言えるでしょう。

このように、対象顧客によって適切な料金提示の方法が異なるため、料金が「要見積もり」であること自体の危険度は低めです。

8. 第三者による悪い口コミやレビューが目立つ
【危険度:★★★】

検索した際に悪い評価やネガティブな口コミが多数見つかる場合は、最も注意すべき危険信号の一つです。特に「仕上がりが雑だった」「連絡が遅い」「事前に説明がない追加料金を請求された」など、具体的なトラブルに関する書き込みが複数ある場合は、同様の問題に遭遇する可能性が非常に高いと考えられます。

もちろん、少数の悪評はどんなサービスにも存在し得るものですが、良い評価を大きく上回る数の悪評が目立つ事業者は、避けるのが賢明です。

一方で、口コミやレビューが全く見当たらないこと自体は、必ずしも危険信号ではありません。特に法人向け(BtoB)のサービスは、個人のように気軽にレビューを投稿する文化がないため口コミが集まりにくい傾向があります。また、サービス開始から日が浅い、あるいは特定の顧客層に特化している優良な事業者である可能性も考えられます。

9. 特定商取引法に基づく表記がない
【危険度:★★★】

個人向けのオンラインサービスでは、事業者の氏名(名称)、住所、電話番号などを記載した「特定商取引法に基づく表記」を掲載することが法律で義務付けられています。この表記が見当たらない事業者は、法令遵守の意識が低い可能性が極めて高く、取引相手として不適切です。

まとめ:信頼できるパートナーを見極めるために

今回ご紹介した9つのポイントは、あくまで依頼前にリスクを回避するためのチェックリストです。これらの項目をクリアしているからといって、必ずしも素晴らしいサービスが受けられるとは限りませんが、少なくとも悪質な事業者やトラブルに巻き込まれる可能性は大幅に減らせるはずです。

大切な写真を任せるパートナーとして、信頼できるレタッチ会社を慎重に見極めましょう。

おすすめのレタッチ会社

本コラムで提示した項目をクリアした「おすすめのレタッチ会社」については下記のコラムをご覧ください。
※2025年9月時点でのWebページ上の確認に基づいています。サービス利用の際は、ご自身で改めて詳細をご確認ください。

フォトレタッチサービスの選び方ガイド 個人向け・法人向け別のおすすめ 9選

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この記事を書いた人

玉上義彦

玉上義彦

株式会社bloom

フォトショップ歴20年。ベトナム在住8年。
早稲田大学卒業後、フォトグラファーアシスタント、雑誌編集者を経て、現職。
新規開拓営業、既存顧客対応、レタッチャーの養成およびマネジメント、SNS運用、ウェブコンテンツ制作などを担当。